運命を知らない占い師


「また君達か」


部屋に入ると、この間と同じように部屋の真ん中に占い師がいた。


「ど、どうも」


優介はペコリと頭を下げる。


「今度は何を聞きに?」


「ぼ、僕がいつ死…」


「ここかぁ?!占い師がいるってのわぁ!」


突然、男の声が部屋に響いた。


「に、新田さん!」


その男は優介も良く知る新田茂雄であった。


「インチキくせえ雰囲気だなぁ!」


大声で叫ぶ新田に優介は落胆した。