「はあ」 「7回目」 うるさいなー 幸せ逃げるらしいけど逃げるほどの幸せ持ってないからどうでもいい 「いい加減猫かぶるのやめたら?」 唯一私の本性を知っている陸がそう言った 「それができたら苦労はしない」 「…本当のお前の方が俺は好きだけどな」 ぼそっと呟かれたその声 私は聞こえているのに聞こえてないふりをした