今日はあの二人が会う日。


避けたかったけど…咲雪だからいいかなって思った。


ショックだけど…


私の知らない皇雅くんがたくさんいた。


咲雪を見る目も…

テレ笑いをしている顔も…

優しい話し方も…


切ない…。



二人はあっという間に付き合った。


咲雪は見るたびキレイになっていく…


皇雅くんに聞いてみた。


「今回の彼女は…本当に好きなの?」って。

性格悪いね…私。


彼はさらっと言った…


「本気だよ…俺は咲雪の事好きだから」


初めて聞いた…好き…だって。


「大事にしたいし…」


そう言って眩しそうに空を見て「今日、暑いな」って。


羨ましい…。



だけど…応援するね。


初恋の彼の…初恋だから…


私にはカイトがいる。


裏切れない…無邪気で…真っ直ぐな彼。



いつか、カイトにフラれちゃう日が来ても…

たくさんの素敵な毎日をくれたから…

恋を教えてくれたから…


私は前向きに生きていける‼


私らしくいれる…


それと同じくらい…

私を救ってくれた皇雅くんと咲雪の幸せを私は願うね…。



だから…いつか…


「茉叶、いい女になったな」って1回は褒めてね…。


私の切ない…初恋と…


優しい彼に…


恋を教えてもらった…。


それだけでいい。


多くは求めない…。


儚く散った初恋は…雪のようにとけてなくなった…


その形のない雪を見つけてくれたカイト…



私の人生捨てたもんじゃないね‼



もう-チャライ-なんて言わせない‼


私はいつだって真剣に恋をしただけ…なんだから。