「有希子は、男と2人っきりでは遊ばないの。絶対に」
その言葉に、俺の頭上にはハテナが飛ぶ。
絶対にって…。俺、マドンナと映画見ましたけども。
……え、なに。
彼女の中で、俺は男と認識されてない訳?
それはそれで普通にへこむ。
「…つーか、後藤くんって鈍感?」
「、へ?」
「ここまで言っても分かんないの!?」
“裕樹”は溜息をついて頭を抱える。
そして、有希子がかわいそうなんて言い出す始末。
いや、え?え??
「だーかーらー!!有希子は好きでもない男とは出掛けないって訳!」
……は、
「あの時は友達って言ってたけど、俺はてっきり“今はまだ”友達って言ってんだと思ってたけど」
ちょっと待ってくれ。
え、ちょ、は、?
「中学のやつの間でも、有希子に好きなやつがいるっていう噂は回ってた。それが後藤くんかー。あいつも苦労すんな」
――こんな鈍感くんが相手だと。


