好きになんかなるもんか。

「ムカつく。」

「え?」

やば、心の声が出てしまった
私のお姫様キャラ台無しじゃん!

…って冷静な気持ちでいれるわけもなく
誰かにばれたらどうしようなんて思った私は、

「バラしたら許さないから!!
てゆうか、あんたなんかと2人で村田さんの家に行くなんて絶対嫌だし!」

って毒舌キャラを加速させてしまった。

びっくりして引くと思ったのにあいつは
「やっと本性だしたな。」
なんて予想外なこと言いだして

「みんなにバラされたくなければ、おとなしく俺についてこいよ」

上から目線!ムカつく!
なんの証拠もないくせに!

思いっきり睨んでやった。


それなのに余裕かました顔で
「あ、証拠ならありますよ?」

なんて言いながら録音レコーダーを
左右に振りながら行ってくる

そんなこと言われたらもう
「わかった行くから黙ってて。」

と言うしかなく
仕方なく2人で村田さんちの家に行かなければいけない羽目に。


あ、そーいえば、間村のスタバ!

いい言い訳を思いついて思い切りケータイの電源つけた。
ちょうど真村からのラインが入ってて、気分上がったけど、期待していた内容なはずはなく、


「遅いから帰るね〜〜
じゃあねー」

と、期待はずれの内容だった…
まあ、真村はそういう性格だってわかってたけど…

私の気も知らないで…