え、なんでこの人達知ってるの…?
誰なの…?怖い……あ、れ?怖く、ない?

「サヨちゃんなの?!10年前にいきなり私達の前から…いなくなった?あのサヨちゃんなの?で、も、葉山って…。」

「葉山 サヨ?」

「そ、そう…。でもあなた達という通り元は小鳥遊…。」


「え?元?サヨ俺らのことわかるよね?」

わからない…。
誰なんだろ…。
男の人…でも怖くない…。
反対に…安心する。

「ごめんなさい…。わからない…です。」

「え…。」

「ルーちゃん…サヨちゃんは記憶がないみたいなの…。」

「リオお前何言ってんだよ。そんな訳…。」

「……ごめんなさい…。」

ごめんなさい…。
ごめんなさい…。


「…サヨ、俺は神崎 千秋【カンザキ チアキ】って言うんだ。俺らは幼なじみってやつ…だったんだよ。」

「俺は久山 流音【クヤマ ルト】…。サヨ…おかえり。」

え…。
この人達は…とても大切な…人だって心が言ってる…。
なんだろ…とてもうれしい…。

「はじめまして?葉山 サヨです。」