ピーッ

先生の笛が鳴った。

「今日は、球技大会の
練習のため合同授業だ。
クラス対抗だから頑張れよー。」

「はーいっ!」

うちの学校では、
冬に球技大会がある。
冷たい体をあっためよう!っていう
考えなんだそう…。

「始めは、1組と4組が
対戦だから準備しろー」

ピッピーッ

「はるっ…」
春馬、そう言おうとした。

そしたら、

幼馴染の私に
見せたことような
照れたような笑顔で

「中山さんー!!」

ってニコニコした顔で
手を振って駆け寄った。

「春馬君っ。」

そう言ったその子は、清楚系の子で
小さくてかわいい子だった。

「1組始めでしょ、頑張れ〜っ笑」

「うんっ!頑張るね!
ありがとうっ」

話してる2人は、すごく笑顔で
幸せそう、なんでだろ…。

「あ、中山さん、
幼馴染の亜衣だよ」

え??????

「え、あ!初めまして!
バスケ部のマネージャーの
中山 真由(なかやま まゆ)です!
佐々木さんのことは、春馬君から
親友だーってよく聞いてるよ!」

「中山さん…笑
それは、言わなくていいのに笑」

「ふふふ、言っちゃった 笑」

親友か…、そう、だよね。
複雑だな…。

「あ、そうだったんだー!
佐々木 亜衣です、宜しくね 笑」


「亜衣ちゃんって呼んでいい?
私のことは適当に呼んでくださいっ!」


「うん!大丈夫だよ!
真由ちゃんって呼ぶね」

「お互いがんばろ〜っ」

「うん。春馬3組
あっちで待機だからもう行こ」

「あ、うん。それじゃっ!
中山さんまた後でっ!」