キーンコーン
カーンコーン…。

ふぅ…朝から走ったなぁ…。
あの後ギリギリバスに
間に合って学校に着いた。

私と春馬と結衣は、2年連続で
2年3組、同じクラス。

ザワザワ…

ガラガラッ

「あの…春馬君呼んでくれない?」

誰だろ…?
女子バスケ部の子かな?

「あ、うん!待ってね!
春馬ー、他のクラスの子来てるよ」

「あ、ありがと、中山さんだ
ちょっと俺行ってくるわー」

春馬は、その中山さんって子のとこに
駆け足で話しに行った。


「亜衣」

「あ、結衣なに?」

「中山さんって子
多分、春馬の事好きなんだよ」

「えぇ?なんで分かるのよ〜笑」

「んー。凄く恋してる顔だった」

「そうだった…?
結衣の勘違いじゃない?」

「亜衣は、甘いなぁ。」

なに話してるんだろ。

キーンコーン
カーンコーン…。

2人の会話は、聞こえず
チャイムがなってしまった。

「おい、お前ら席につけよー」

先生が朝の会を始めた。