「モテるから危ないんだよ!」
モテるっていいことだと思うんだけどなぁ
私がそう思ってふと顔を上げると斗真と目があった。
いつもヘラヘラ笑ってるくせに、その時はなんでか私のことをじっと見ている。
ん?
何か用?
そう思って首を傾げると斗真はプイッとそっぽを向いた。
んな!
失礼なやつ!
「まぁもうちょっと時間あるし、今日はもう解散しようぜ。」
誰かがそう言って、みんな帰る準備をするためにバラバラと散って行った。
あ、そうだ
日直日誌まだだった
私はそう思って机に戻った。
ま、誰か待っててくれるでしょ
もし誰もいなかったら無理やり斗真を捕まえるかな
そう思ってふと斗真の机の方を見ると、斗真はどこかに行ったようで荷物だけがそこにあった。


