「あんた達、そろそろ付き合わないの?」




ツキアウ?アタシガ?……ダレト?




「ないないない!何回も言ったじゃん。私と斗真は幼なじみなの!」




「えーでも、仲良さげじゃん。」




「時間の問題だと思うけどなぁ。」




この手の話は女子の大好物




男子達は少し引いて現状を見守ってると思いきや、斗真も同じような攻撃を受けていた。




「え、お前らまだ付き合ってなかったの?」




「それな。夏に2人で祭り行ったとか言ってたじゃん。」




「それ思った!てっきり2人ともぼっち会には参加しないものかと……」




斗真はそんな男子達に囲まれてまたニカッと笑った。




「祭りの時理央、浴衣着ててさ。やっぱ高校生にもなると違うよなぁ。」




話はぐらかしてやんの




それでも男子達はそこまで気にしていないらしく、相変わらずワイワイといつもの光景に戻って行った。




「ねぇ、理央。本当に付き合わないの?お似合いだと思うけどなぁ。」




「ないってば。あいつモテるしね。」




斗真は高校に入ってから急にモテ始めた。




ん?もしかしたら中学の頃からかもしれないけど、その時は今ほど恋愛の話とかしなかったから特に気にもしてなかった。