「なんで、みんな呼んだんだよ。」
急に言葉を発した斗真は「2人で行こうって言ったのに」と言ってまた拗ねてしまった。
「ごめん。でも行きにくくて。」
「俺と行きにくい?なんで。」
「逆になんで私と2人で初詣行きたいとか思うわけ?葵ちゃん誘えばいいじゃん。」
「あ、葵……は……」
葵ちゃんの名前を聞いた途端、斗真は真っ赤になって口ごもった。
ほら、絶対怪しい
斗真は突然挙動不審になってキョロキョロすると、目の端に映ったコンビニを指差して変人発言をした。
「あ、アイス食いたい!」
「はぁ?こんなに寒いのに?」
「さ、寒くても食いたい時あるだろ!実際売ってるし!」
そりゃ買う人いないと売らないけどさ
斗真はずんずんコンビニに向かって、すぐにレジ袋を持って出て来た。
なんでアイス1つ買うのにレジ袋がいるのよ
そう思ったけど、斗真は戻ってくるなりレジ袋からアイスを取り出して私に渡した。


