理央はちょっとイケメンとかがいたら友達とワイワイ言って楽しんでる。
中学の時はバスケ部の先輩が好きだったし、高校入ってすぐは隣のクラスの男子に惹かれてたらしい
全部俺に相談してくる
幸せそうに、楽しそうに、好きなやつの話をする
……幼なじみを好きになった俺が悪いんだけどさ
何も、俺に相談することないのに
「斗真?どうかした?」
ふと我にかえると葵が心配そうに俺の顔を覗き込んでいた。
「あ、ごめん。全然平気。 」
「そっか。理央ちゃんみたいにしんどいのかと思っちゃった。」
葵は少し笑ってそう言った。
「……心配なんでしょ。」
「なんで?」
俺、そんなに分かりやすい?
とは、さすがに聞けなかった。
「顔に心配だって書いてあるよ。……幼なじみだから?」
葵も、美人な方だと思う
どちらかと言うとサバサバしてるから、冷たい印象を与えがちなところはあるけど。
「葵って、モテる?」
「はぁ?なんなの、急に。」
「いや、どうかなぁって。」
葵はちょっと不審がってたみたいだけど「う〜ん」って考え込んだ。


