カシスオレンジ



でも、ここにずっといるわけにもいかない。
とりあえず、大広間に連れて帰ろう。
そう思って光を起こそうと、
もう一度体をゆすろうとした、その時。

「…華さんと三嶋さんが楽しそうなの見るの、嫌だ」

(…え?)

「付き合ってないとか言いながら、めっちゃ仲いいし。距離超近いし。お互いのこと分かり合ってるし。」
「光?」
「…俺だって、華さんと距離近くなりたい。」

ふてくされながらそんなことを言う光に、
私はただただ聞くことしかできなくて。