カシスオレンジ



「ちょ、ぱるる何してんの、?」
「冷たくて気持ちいからしばらく貸して」
「仕方ないなあ」

(きっと、ちょっと走ったからだ)

熱い体育館で走ったから、顔が熱いんだ。
決して、光のせいなんかじゃない。
自分に言い聞かせながら、三嶋の手で頬を冷やす。

「ちっ……」

そんな私の姿を見て、光が舌打ちをしてたことは、気づかずに……