カシスオレンジ




「‥‥光のクセに生意気!!」

年下の、クセに。
少しドキッとしてしまったのは、気のせいだと信じたい。

「ぱるるさん、とりあえず座りましょ?ね?」

光の友達の哲也にそう言われ、おとなしく光の正面に座る私。
私の顔を見てニヤニヤする光。

「‥‥三嶋!席変わって!」
「え〜〜動くのめんどくさい」
「三嶋のばか!」

はいはい、なんて言って私の頭を撫でる三嶋。
昔から、そうだ。この男は。
私が頭を撫でられたら黙るって思ってるんだ。
‥‥まあ?その通りなんだけど。