しばらくして、チャイムがなる。
はーいと言って私は玄関まで行く。
ドアを開けると、「確認もせず、いきなり開けたらダメですよ」なんて言ってくる健斗くん。
「あら?大丈夫よ。健斗くんだってわかったから開けたんだもの♡」と私は言ってみた。
苦笑いの健斗くん。
とりあえず中まで誘導する。
全員揃ってることに少し緊張しているみたいだった。
普段なら、聖の友達として遊びに来ていて、そういう扱いをされてきた。
けど…今日は違う。表情の固さがそれを物語っていた。
「あらー健斗くん?いらっしゃい」っていつも通りのお母さん。
聖はあえて何も言わない。
「あの、これ母からです」と健斗くんは言って手土産を差し出した。
「あら、ありがとう。早速いただこうかしら?」と中身を確認してお母さんは言う。
お紅茶入れるわねって。
お父さんもうまくやれるのか心配しているみたいで少し緊張しているみたいだった。
「あの、単刀直入に、羅菜さんと結婚させてください!お願いします!」と健斗くんはいきなり頭を下げた。
えっ?いきなり?!私は思わず言葉を失う。
お母さんもトレイを落としそうになっている。
「は?随分いきなりやね。どしたん?急に…」と聖は普段通りを装う。
「あらー、わざわざそれを言いたくて?」とお母さんは嬉しそうに言いながら、紅茶と手土産にもらったケーキを出した。
「わかってるのか?自分が言ってること。娘を苦しめ、泣かしたあげく、社会人なりたてで経済的にも心にも余裕なんて無いだろう?そんな中途半端な気持ちで娘を幸せに出来ると?笑わせるな‼断る」と少し荒らげるように言うお父さん。
「あなた、少し言い過ぎじゃない?」とお母さんはフォローにはいる。
「それに、娘はまだあの人が心にいるんだ。今のままでほんとに幸せになれると思うのか?あの人の代わりに…なんて、健斗くんにも、あの人にも、もちろん、キミの家族にも失礼だろう?」とお父さんは言った。
確かに演技には見えない…というより、ほとんど本心かもしれない。
お父さんは私のことをほんとに心配して言ってくれてる。
私もいつまでもすがってちゃいけない。
ちゃんと向き合わないと…
「健斗くん、なんかごめんね?」と私は申し訳無く謝る。
「いえ、俺の考えが甘かったんです‼けど諦めません!何年でも何十年でも待ちます。お父さんに認めてもらえる日まで。俺努力しますんで‼羅菜さん以外の人なんて考えられませんから‼」
健斗くんは鋭くお父さんの目を見て逸らすことなく言い切った。
笑いそうになる私たち家族。
必死に耐えながら、
「今日はごめんね。とりあえず帰ってまた出直してくれる?健斗くんの本気を見たから私も説得頑張るしね?」と私がいうと、
素直に健斗くんは頷き、「お邪魔しました」と丁寧に頭を下げて帰っていった。
そんな健斗くんを見送った私たちは笑ってしまった。
「すごいな。というか、純粋過ぎてウケたわ。ほな、お前らも覚悟はええか?」とお父さんははにかんだ。
「せっかく健斗くんの本気を見たんやから、それぞれがちゃんとそれなりのことはしやなアカンで?もちろん俺もそのつもりや。俺も出来ることはする」お父さんはそう言った。
そして、私たちの試練?が始まった。
はーいと言って私は玄関まで行く。
ドアを開けると、「確認もせず、いきなり開けたらダメですよ」なんて言ってくる健斗くん。
「あら?大丈夫よ。健斗くんだってわかったから開けたんだもの♡」と私は言ってみた。
苦笑いの健斗くん。
とりあえず中まで誘導する。
全員揃ってることに少し緊張しているみたいだった。
普段なら、聖の友達として遊びに来ていて、そういう扱いをされてきた。
けど…今日は違う。表情の固さがそれを物語っていた。
「あらー健斗くん?いらっしゃい」っていつも通りのお母さん。
聖はあえて何も言わない。
「あの、これ母からです」と健斗くんは言って手土産を差し出した。
「あら、ありがとう。早速いただこうかしら?」と中身を確認してお母さんは言う。
お紅茶入れるわねって。
お父さんもうまくやれるのか心配しているみたいで少し緊張しているみたいだった。
「あの、単刀直入に、羅菜さんと結婚させてください!お願いします!」と健斗くんはいきなり頭を下げた。
えっ?いきなり?!私は思わず言葉を失う。
お母さんもトレイを落としそうになっている。
「は?随分いきなりやね。どしたん?急に…」と聖は普段通りを装う。
「あらー、わざわざそれを言いたくて?」とお母さんは嬉しそうに言いながら、紅茶と手土産にもらったケーキを出した。
「わかってるのか?自分が言ってること。娘を苦しめ、泣かしたあげく、社会人なりたてで経済的にも心にも余裕なんて無いだろう?そんな中途半端な気持ちで娘を幸せに出来ると?笑わせるな‼断る」と少し荒らげるように言うお父さん。
「あなた、少し言い過ぎじゃない?」とお母さんはフォローにはいる。
「それに、娘はまだあの人が心にいるんだ。今のままでほんとに幸せになれると思うのか?あの人の代わりに…なんて、健斗くんにも、あの人にも、もちろん、キミの家族にも失礼だろう?」とお父さんは言った。
確かに演技には見えない…というより、ほとんど本心かもしれない。
お父さんは私のことをほんとに心配して言ってくれてる。
私もいつまでもすがってちゃいけない。
ちゃんと向き合わないと…
「健斗くん、なんかごめんね?」と私は申し訳無く謝る。
「いえ、俺の考えが甘かったんです‼けど諦めません!何年でも何十年でも待ちます。お父さんに認めてもらえる日まで。俺努力しますんで‼羅菜さん以外の人なんて考えられませんから‼」
健斗くんは鋭くお父さんの目を見て逸らすことなく言い切った。
笑いそうになる私たち家族。
必死に耐えながら、
「今日はごめんね。とりあえず帰ってまた出直してくれる?健斗くんの本気を見たから私も説得頑張るしね?」と私がいうと、
素直に健斗くんは頷き、「お邪魔しました」と丁寧に頭を下げて帰っていった。
そんな健斗くんを見送った私たちは笑ってしまった。
「すごいな。というか、純粋過ぎてウケたわ。ほな、お前らも覚悟はええか?」とお父さんははにかんだ。
「せっかく健斗くんの本気を見たんやから、それぞれがちゃんとそれなりのことはしやなアカンで?もちろん俺もそのつもりや。俺も出来ることはする」お父さんはそう言った。
そして、私たちの試練?が始まった。



