「柊、明日楽しみだね!」




お風呂から戻ってきたあたしは髪をタオルで拭きながら、柊と電話中。



柊の声聞くだけで頬が緩みっぱなしって相当重症だと思った。




電話の向こうにいる彼はどんな顔をしているのかなーなんて思いながら、明日について話し合う。





「明日もいつもと同じ場所に待ち合わせだからね」

《おう。て聖なんか張り切ってる……?》

「へ!?……っそんなことない、よ?」

《ふーん》

「あー、なにその返事!張り切ってなんかいないって!ただ楽しみなだけ!」

《……ったく、それが張り切ってるっての》




ため息混じりの柊の声にあたしは念を押して「張り切ってませんっ」と告げた。