【短】こんなクリスマス嫌だっ!!






固まった彼はあたしをただ見ている。



ふふ、かわい。



今日の柊は危ない人だ。だからそんなことは口に出せない。出したくてもなんとか我慢する。





「柊、分かった気がする。こんなクリスマスもたまにはアリだって」




そう言って彼の肩に頭を預ける。

この高さが心地よくて、目を閉じた。




だって、こうやってずっと一緒にいられる。くっつきたい時にくっついて。手を繋ぎたい時に繋いで。

キスだって。好きな時にできちゃう。




だからこういうのもアリだなって思えた。




それは柊のお陰。




そばであたしを呼ぶ声が聞こえた。

ふと上を向くと柊もあたしを見ていて、顔が近付いてくる。




そしてまた、まぶたを閉じて甘い口づけに応えた。