物語の中盤にさしかかった時点であたしは、すでに涙を流していた。
お互いに想いあってるのに、彼を守るため彼女が嘘をつくシーン。
そう『すれ違い』に涙を流していた。
不覚だった。まさかこんなアニメーション映画に泣かされるとは思わなかったから。
隣でティッシュを差し出してくれる彼も少し目を潤ませていて、なんだか嬉しくなった。
物語終盤は大号泣。
ハッピーエンドだったものの危うい場面で、ハラハラドキドキさせられた。
「うー。柊のばかあ……っ」
「!?なんで、おれなんだよっ……ずビッ」
こんなに泣くと思わなかったんだよ!
だから柊のせいだ。
て、意味わかんない、自分。
なんでかとても今幸せな気分でいるんだ。
泣いてるのに。
とても温かい。
今までのクリスマスとはまた違った温かさ。
……室内だから、かな?
ううん。それも違う気がするの。……じゃあ、なんで?



