「……わかった」
柊怒ってる。だって低いもん声が。
これから言い出される言葉に注意を払って、両目を強く閉じた。
「聖、いま立てる?」
「…………へ?」
「いや、『へ?』じゃなくて。立てる?」
今日は予想外なことばかりだ。
すごく間の抜けた声を出しちゃったし。これで何回目だ?
とりあえず彼の質問に頷いた。
ゆっくり立ち上がると、少しめまいがした。
それに気付いたのか、柊はあたしを支えた。
それから部屋を出て、2人でリビングへ。
「柊、ここ来て何するの?」
「家で出来ることする」
うん、そうでしょうね。見ればわかるよ?
……ぷ。だめだっ。笑いのツボに入っちゃったよ。
「ぷふふっ」
「何笑ってんの」
「や、だって……っ、どや顔で……クククっ」
笑いのツボが浅いあたしはもう転がっていきそうで、なんとか手を繋いでるからただしゃがんで笑い続けた。



