「聖、こんなんで泣くなよ」
「嫌だもん!」
「何が」
「こんなクリスマスがあ!」
だってだって!クリスマスはキラキラしたものに囲まれて、大好きな人と過ごすものだもん!
それなのに、今年は家で過ごすなんて……。
有り得ない!
「ふーん。おれはこういうのもアリだと思うんだけど?」
思わず睨みつけた。
アリってなに?家で過ごすのが?
だって何もないじゃん。キラキラしたものもクリスマスっぽいものも、何もないじゃん!
それの何がアリなの?
「……意味わかんない」
あたしってば、わがままだ。
……柊、嫌になったかな。なったよね。
こんな幼稚な考えの彼女なんて恥ずかしいよね。笑っちゃうよね。
クリスマスに喧嘩とか……最悪だ。
あたしは布団の上に置いてある手を強く握りしめた。



