「じゃ、おれに食わせられろ」
「ハイ?!」
え、なに言ってるの。しゅう。
「えーと……頭打った?」
「至ってフツー」
「あ、……そ」
じゃあ、なに?あたしの頭がおかしいってこと?
でもさっきよりは熱もだいぶ引いたみたいだし、頭も痛くないし。
「ほら、口開けろ」
「え、やだ」
しかもなんで俺様!?
それにしちゃ、かわいさのある俺様だけど。
柊ってこんなキャラだったっけ?
クールさはどこへ行った?!
「ねぇ、柊。1人で食べれるから置いてよ」
太ももあたりをポンポンと叩く。
けど、柊は首を振るだけでお粥がいっこうに降りてこない。
よしこうなったら、弱点言うか。
「柊の手作りもっと味わって食べたいの。だから、」
「そんなこと言っても無駄だからな」
柊が言葉を遮った。
まるで、その弱点すら理解してるかのように。
な、なんなの!てかこのこと分かってて今までやってきたの!?
……なにそれ、笑えない。
ムカつく。
ムカつくから、もう勝手にしやがれ。



