【ごめん、柊。今日行けなくなっちゃった…】
そう送ろうと、最初の四文字を打っている時、柊からメールが来た。
慌てて画面を戻そうとしたけど、時すでに遅しなわけで……。
次々と送られてくる文字は全てあたしを心配していた。
まだ、何も言っていないのに。風邪の『か』の字も出していないのに。
【どした?】とか。【大丈夫か?】とか。
ほとんどが心配メールだった。
【電話出れなくてごめんね。あたし風邪引いちゃって】
そう送ると、
【いま向かうわ】
と一言送られてきた。
……そっか。今から来てくれるんだ。
柊はやさ……っ!?
「エッ!?」
シュウガ、イマカラクル?!
え、いや、ちょっと待って!
ダメだよ!ダメダメ!
だってあたし風邪引いてる。そして、部屋着だし、髪ボッサボサだし!!
こんな姿いくらなんでも、柊に見せられないよ!



