「あの!」 「……ゆっくりでいいのでまず息を整えてはどうでしょうか」 焦ったように私を追いかけてきた声の主は無遠慮にしっかりと私の腕をつかみ話し出そうとする…ものの、走ったせいで荒れた息が言葉を遮り、何を言おうとしているのかが伝わらない。 もしかしていつも場を乱すような行動をしていたことが目に余ったのだろうか。 「すみません、ありがとうございます。あの、少しお話があるのですがこのあとお時間よろしいですか?」