「そろそろ出る準備するぞ!」 というタクさんの言葉で思い思いのことをしていたメンバーが動き始める。 私も早くここをでなければ。 「ライブ前にお邪魔してすみませんでした。失礼します」 「はるちゃん、わざわざありがとね。助かった」 ばいばいと手を降るタクさんとゴロウさんに頭を下げて部屋を出る。 ゴロウさんが手を降ったことに驚いたのはそっと心のうちに留めておく。 ――サクヤさんの視線を感じたのはきっと気のせい。