私はいつものように、午前2時頃まで部屋でくつろいでいた。

ーーブブブ…

メッセージを受信したようで、机の上の携帯が震える。

誰だろう。
私は手を伸ばして携帯画面を見ると、みちるからのメッセージだった。
どうしたんだろう。

クリックしメッセージを見た瞬間、私は固まる。
そこには短い文章が綴られていた。

”たすけて”

平仮名で、たった四文字のシンプルな文章。
この文章に私は恐怖を覚える。

何だろう。
嫌な予感がする。

私はすぐさま携帯の電話帳を開き、みちるに電話をかける。
ずっと鳴り響く呼び出し音。
一向に出る気配がない。

何で出ないの?
みちる…っ!

4回かけ直したあともう出ないかと諦めかけたとき、呼び出し音がぷつりと切れ、静寂が訪れる。

繋がった!

「もしもしみちる!?どうしたの、何かあったの!?」

『……』

彼女は何も答えない。

「もしもしみちる!?みちる!」

私は必死に彼女に呼びかける。
電話に出たってことは、無事なはずだ。

しかし静寂が続くにつれ、不安が増していく。
こんなにも嫌な予感がするのは何故?

「みちる大丈夫?みち…」