「なあ、お前、これ書いた?」 そう言って、隣の席をのぞき込むとキッと睨みつけられる。 「あんたに見せるなんて言ってないんだけど?」 相変わらずの怖い顔で俺のことを見つめてくるのは、合田 夏帆。 「てか、お前じゃないから。 合田って、名前があるんですけど~」 「……ほんとお前、可愛くねえ」 そんな憎まれ口を言い合うのは、俺たちの毎日の日課なんだ。