「芦屋くんはさ、美咲のこと小さい頃からずーっとよく知ってるんでしょ?」


「そうだけど...」


「なら今さら美咲に幻滅したり飽きたりしないでしょ?嫌ならもっと前に嫌われてるからね~」


そうは言われても、私のどこまでもネガティブな思考は延々と続いてしまう。


「1回聞いてみたら、本人に。それが1番手っ取り早いじゃん?」


そう、なぜ冷たいのか聞いたことは無い。


聞く勇気がなくて。


そんなこと言ったら、重いとか余計に嫌がられたり、遂には別れようだなんて言われたりしたら怖くて。


困らせるのも嫌だし。


「美咲は芦屋くんのこと全然理解出来てないっ!芦屋くんの気持ちにちゃんと気付いてあげないとねー」


分かってるつもりなんだけどなぁ...。


でも、やっぱり聞かなくちゃ何も分からないよね。