「私は伶斗とずっと一緒にいられるなら、何してもいいよ」


私がそう言うと沈黙の数秒後。


「それが襲いたくなる原因」


ぎゅーって抱きしめられた。


苦しいくらいに強く抱きしめられて、伶斗の腕の中の心地よさを実感した。


男の子って腕と、安心する匂い。


昔から同じなはずだけど、違う。


これからずっと一緒にいたいなぁなんて思っていたら。


重なった唇に顔が火照る。


「っっ!?」


「元気になったら、な?」


余裕そうにちょっぴり偉そうに、伶斗は笑う。