「わ、私だってっ。 伶斗は私だけのものがいいっ。伶斗が他の女の子と仲良くしてるの見るだけで辛いもんっ。 ずっと話せなかって、苦しかった」 そういえば涙が溢れてきて。 そんな私をぎゅっと抱きしめた伶斗。 「もう離さねぇから。安心しろ」 優しく背中をさすられる。 伶斗の匂い、懐かしいな。 落ち着く、安心する幸せな匂い。 「なぁ」 「うん?」 体を離した伶斗は私をのぞき込むようにして言った。