「ねぇ」


今なら言える気がする。


「私のこと、どうして避けてたの?」


それが何よりも聞きたいこと。


ベッドに横たわる私のそばで、床に座っている伶斗に聞いた。


「避けたいわけじゃない」


やっぱり避けてた?


「やっぱり避けてたってこと?嫌いになったの?」


「ちげぇよ!お前のこと嫌いになんてなれねぇ」


ならなんで...。


こんなに辛いのに。