私と水菜は学校から出て最後の下校をする

「神奈、本当に言わなくて良かったの?」

水菜が心配して私に聞いてくれた

「うん、これは恋じゃ無いから
恋に似た、偽物の恋だよ」

本当は気付いてたのかもしれない…

「そっか…」

水菜は納得出来ないっと言う顔で言う

「うん、だから 言わないの」

中途半端な気持ちで言いたくない…
私は中途半端が嫌いだもん

「神奈が良いなら別にいいけど…
後悔しても知らないよ?」

水菜は少し笑う

「うん、大丈夫」

「なら、いいけど
あっ、神奈の家に着いたね
じゃーね 神奈!!」

水菜は笑顔で手を振って言う

「うん、バイバイ!!」

私も笑顔で手を振り返した

水菜が見えなくなるまで私は手を振った

水菜が見えなくなってから私は家に入った