夜中二時頃、何かの物音に目が覚めて
子供に毛布をかけてゆっくりドアを開けて
水を飲みに行こうとした瞬間だった
「誰…?」
思わず水こぼしてしまい刃物が見え刺されそう
になった瞬間だった
君が刺されて壁に打ち倒れていた
犯人はそのまま逃走し何処かへ行ってしまった
私は刺された部分を必死にタオルで抑えては
「S…!!!!ねぇ、S…!?」
「良かっ…た…刺されなくて…」
「今救急車来るから!!もう喋らなくていい」
君は軽く頷いてはゆっくり瞬きをして泣いてる私の頬に触れながら大丈夫だよと言ってくれてるかのように慰めてくれた
救急車が来てすぐ運び込まれ子供と一緒に病院に入り私達は手術室の前でただただ祈るばかり
血だらけな両手を看護師が拭いてくれたけど
手の震えは止まらず看護師が優しく私の肩を支えてくれていた

