「Rはよくここへ来てるけど海が好きなの?」


「好きだよ、海に来ると落ち着くの…
私ね、Sのギター音色を聞いてからここへ来るのが楽しみで仕方なくて、後ずっと私を見つめていたでしょ?」


「…ま、それなりに。僕もRの歌声が楽しみだった」


「こうしてSに会えて良かった。
このまま二人共顔を見合わずなのかなーって思っていたのだけど違って良かった」



と僕に微笑みかけて僕も自然に微笑んだ。
会話をしないで沈黙が流れても全く気まづくなく、言葉を交わさなくても心で通じ合えてると実感していた。