私の愛した人


私は、皆から"鬼姫(きき)"と呼ばれている。
闇の世界では、トップ。
その為、自分に近寄ろうとする人間を信用できないでいた…

だけど、中学にはいって変わった…
自分から同世代と関わることをやめた。
違う教室でひとりすごすことにした。

中学1年の時は、
学年主任の伊藤先生が度々教室に来て、話をしたり、外に出掛けたりしていた。
それを、同級生などには ‘不倫’と噂されていた。
この時、杉浦先生は理科の教科担当だった。


中学2年の時は、
学年主任が代わり‘不倫’の噂は無くなった…
だけど、今まで少しは女らしくしてたのが、完璧に男ぽっくなった。

何故か、不登校の女子を学校に連れていくことになっていたから、この時あゆみとるなを担当していた。
毎日まんがの台詞のような事をいい続けた…

「るな…お前の事好きだ…」

「私もー好き~♪」

「マジ可愛い、俺お前の為ならなんだって出来る!」


今度は、‘レズ’疑惑が噂された。
そんな中闇の世界は慌ただしく動いていた

「てめぇ…鬼姫…ぜってぇ落とす」

「やれるもんなら、やってみろや。俺は、てめぇ何かどうでもいい少しは遊んでもらおうかな…」

ドスッ

「っう…あぁ…」

「大丈夫か?そんなもんでくたばんなよ…」

俺をけおとそ蹴落とそうとする奴が出てきたり、至るところで抗争が起こったり…
でももうやめる…鬼姫はこの世界から消える…


前よりいっそう殻に閉じ籠る…もう笑えない…


前よりもっと先生たちや同級生たちと距離を置こうとしていた…