無言で走る車の中で沈黙が続いた。



何を話したらいいのか?

全く私の思考回路が働かなかった…

昴に言われるまで気が付かず…



そして…


既にもう遅かった…



買い物を終え事務所に帰ると…


〔瑠璃ちゃん!昴!大変だよ!!〕


琉偉が青ざめた顔をして走って来た。



〔何度も連絡したくて二人に電話を入れたのになんで二人とも電源を切ったままにしてんだよ!〕


今度はキレ気味に言う琉偉を昴がどうした?と聞くと…



〔今さっきの会議の時に言ってた芹澤事務所の成瀬って言う弁護士と芹澤って人がここに来て今うちの親父と話をしてるんだよ!それで晧覬さんが呼ばれて…。瑠璃ちゃんも呼ばれてたんだけど昴と出掛けたって話したら晧覬が瑠璃を来さすな!って言って…〕


琉偉は廊下で言った



「とにかく瑠璃ちゃんは晧覬の言う通り部屋に戻って…。俺が瑠璃ちゃんの代わりに行くから…俺と晧覬はあの二人に面識があるから…」


昴はそういい…


「琉偉!瑠璃ちゃんと子供達の事、頼んだぞ!隼人と剛司にも伝えてくれ!いいな!」


昴は琉偉に言い荷物の袋を私に手渡すと社長室のある所へ早歩きで行ってしまった。