結局、私の車を晧覬が運転し昴が晧覬の車を運転して蒼空の店に行く事が決まった。
晧覬は何だかご機嫌ナナメみたいな感じに思えた。
どうしたのか?晧覬に聞くと…
晧覬がなんで今さっき凌と諒汰が来ると解った時に私のテンションが上がったのか?と逆に質問して来た。
眼鏡をかけてないその瞳を私に向け…
鋭い目差しを私に向けて晧覬が聞いて来た。
私は凌が浅倉コーポレーションの副社長だから玩具を凌の会社から契約を結び仕入れをしたいと晧覬に話した。
『そうか…。』
安心したのか?晧覬の鋭かった目は一瞬にして優しい目差しに代わった。
『じゃ俺からも凌にお願いしないといけないな!』
晧覬は左手を私の頭の上に乗せポンポンと叩いた。
私が頷くと…
『瑠璃?二人で…。みんなで協力しながら頑張ろうな。色んな事があるだろうけど…。俺はお前を必ず何があっても守ってみせる。瑠璃?だから一人で頑張ろうとするな…。』
晧覬の言葉に涙が出そうに成った。
これから先の未来も解らないまま…
私は未知の世界へと足を踏み入れる。
その不安と恐怖…
晧覬は知ってたんだ解ってたんだね…


