就任式なんて何も考えてなかった私…


言われて初めて…


そうだ…

と思った情けない私



離任式と就任式を同時に行う事なんて全く考えて無かったし書類上で書面上の事だとしか認識して無かった…



あぁ~!!

どうしたらいいの?

離任式と就任式…



『瑠璃?心配は無用だよ。離任式も就任式もここに居るメンバーは全て出席だから。』


晧覬が言ってきた。



みんな出席??

なんで?

私の頭の上にいっぱいの???マーク…


晧覬を観て首を傾げると…



『だって俺達、顧問弁護士に専属顧問医師だからだよ!』


晧覬に言われ…



あっ!

そっか!



晧覬達はウチの会社の顧問弁護士筆頭と補佐。
そして昴はウチの専属顧問医師。

大切な行事は必ずと言って言い程、強制に出席だったね…



私が片手を握りもう片方の手を広げその上に握った手をポンと叩きそっか!って笑顔で言うと…



『ようやく気が付いた?だから瑠璃は何も心配する事はないよ。俺達みんな出席だし安心して離任式と就任式を受ければいいよ。』


晧覬は眼鏡をしてないまま吸い込まれそうな笑顔を私に向けて言った。