『優里さんと早瀬君の方から提訴では無く示談と言う形にして欲しいと言う提案がありました。本来貴方のやってる事は許される事ではありません。刑事事件に成る話です。実父と伯父を訴えるのはしたく無いと言う優里さん早瀬君の気持ちを私達、弁護士は納得してませんがお二人の気持ちを汲んであげたいと思い交渉と言う形にさせて頂きました。』
晧覬は実父から目を逸らさず真剣な顔でそして鋭い目をして話した。
『二人の気持ちを汲んでお話します。お二人は危害を加え無ければ提訴しないと言う条件です。そして二人に取り巻く関係する人達にも同等に危害を加えないと言う約束をして頂けますか?他人に口外しないと言う事も入ります。こちら誓約書に成ってます。こちらに全て記載されてます。お読み頂いて納得頂ければサインと捺印をお願いします。もし不服と言うのであれば交渉は不成立と言う事で被害届けを警察に出し書類も一緒に提出させて頂きます。』
晧覬はテーブルに置いた書類を優里さんのお父さんの方へ読む様に書類を押した
お父さんはその書類を手に取り読み始めた。
そして…
長い沈黙の後…
【解りました。署名と捺印をします。】
優里さんのお父さんは言った。


