そんな…
そんな事で納得なんか出来ますか!!
はい。
そうですか?
では私が会社を引継ぎます。
なんて言える訳が無いでしょ!
考えてもみてよ!!
私は反論を繰り返した。
絶対に無理!!
絶対に嫌!!
父が今まで通り両立すればいい!
私は主婦業と両立する事に成るんだから
ずっと同じ言葉を繰り返し父や晧覬、昴やみんなの意見を聞く耳すら持ち合わせて無かった。
冗談じゃない!!
本社ビルだけで何人の従業員を雇ってると思ってるのよ!
ここは父の会社で私の会社じゃない!!
私はそういい社長室から逃げた。
屋上に出て空を眺めながらコンクリートの床に座り込んだ。
ぺったん座りをしてたら内腿が冷えて来たので体育座りに座り直し両膝におでこをつけ私はうずくまった。
私に出来る訳がないんだから…
新しい会社の不安も抱えそして父の会社まで抱え込むなんて私には出来ないし絶対に無理な話。
私は独り言を言う様に不安や不満を口に出して言ってた。
『だから俺達、顧問弁護士が瑠璃の側に付いてるんだろ?瑠璃は旦那の俺を信用出来ない訳?』
頭の上から私の大好きな愛しい声が降って来た。


