【麻生さん…。私達が言える立場では無いと思いますが…。私も晧覬君や瑠璃ちゃんと一緒に住みたいと言う必死に成ってお願いする斗摩を初めて観ましたよ。本来、私達は怨まれる立場の人間だったのに晧覬君と瑠璃ちゃんが私や家内、斗摩を許してくれました。そして【仲間】に斗摩だけで無く私達も加えてくれたんです。みんなが晧覬君と瑠璃ちゃんに逢ったのは【偶然】じゃ無く【必然】なんだと思いますよ。】
斗摩パパも話した。
私達が出逢ったのは
偶然じゃなくて…
必然?
必ずそう成ると最初から決められてた事だと言うの?
私は斗摩パパの言葉を頭の中で何回も繰り返し復唱した。
【麻生さん。私も成瀬さんや他の人達の言う通りだと思いますよ。鶩雨のあんな真剣な顔をしてお願いをする姿を私もですが初めて観ましたからね。】
鶩雨パパも言った。
『お義父さん。僕達とみんなと一緒に住んで下さい。お願いします。』
晧覬は言いまた頭を下げた。
《お願いします!》
みんなも声を併せて父達に頭を下げた。


