だからなに?
助けてくれる晧覬や昴や琉偉や隼人や剛志が居てるから何だって言うの?
『瑠璃…。お義父さんをあんまり責めるな…。』
晧覬が私に言った。
「瑠璃ちゃん?親父さんは瑠璃ちゃんに会社を任せるのは信頼してるからなんだよ。それに瑠璃ちゃんがピンチに成ればいつも俺達が居るから親父さんは心配する事なく響の事を集中して出来るって言う事なんだよ。」
昴まで?
昴まで晧覬と同じ様に父の肩を持つの?
「瑠璃ちゃん言ってたじゃ無いか…。恵輝や優輝、紫を仕事の犠牲にしたく無いから…。寂しい辛い想いをさせるのが嫌だから新しい会社に託児所を創って雇われてる従業員の子供も預かりお母さん達が安心して仕事が出来る会社にしたいって…」
昴に言われ…
そうだった…
『瑠璃?今、昴が言った通り。お義父さんも会社の事は気になるけど響の会社を興す事に専念したいから瑠璃に…。俺達に…。お義父さんは会社を託したいんだよ。』
晧覬に言われて…
…………………。
今度は私が黙ってしまった。
【瑠璃…。晧覬君と昴君の言った通りなんだよ…。】
父は申し訳なさそうな顔で言った。


