車に乗る前に昴の携帯に電話を入れて昴の所へ行くからと言って電話した私…


やっぱり昴に助けを求めるのは結婚する前が全く変わって無い私…

いい加減この癖を止めないといけないのについつい昴に甘えてしまってる私…



病院の駐車場に車を止めると…



「瑠璃ちゃん!」


昴の声がした。



声のした方を向くと昴は迎えに来てくれてた。
その姿に安心したのか?
昴に駆け寄りそのまま昴の胸の中に飛び込んでしまった私…


とにかく気を落ち着かせたかった…


本来は晧覬に飛び付くのが当たり前なのに私は晧覬では無く昴に飛び付き昴に抱き付いた。



「瑠璃ちゃん?どうした?家で何かあったんだね。何があったの?俺で良かったら話は聞くから話をしてくれる?」


昴に言われ頷くと…



『昴!その必要はない!瑠璃?何で昴に抱き付いてる訳?抱き付く相手を間違って無いか?』


晧覬の声が聞こえた



きっと私の勘違い。ここに晧覬が居るなんて有り得ない話。


私は昴の腕にずっと抱かれてた。



『昴!瑠璃を離してくれるか?瑠璃とちゃんと話をしなくちゃいけないから…』



やっぱり晧覬の声が聞こえた。