晧覬に外出禁止令を発令された私が今、店に居るんだから…
私は凌に残してた仕事があるからその整理に来たと嘘を言ったけど凌は…
〔家で何か?あったの?瑠璃ちゃんが一人でここに来るなんてさ…〕
凌は痛い所を突いて来た。
私は役所に母子手帳を貰いに来たついでにやり残した仕事があったからと母子手帳を出しもう一度言うと…
〔ふぅ~ん!〕
凌は間違いなく疑いの眼だった。
〔瑠璃ちゃん少しの間ここに居るの?〕
凌の質問に私は2~3時間は仮事務所に居ると答えた。
〔じゃお昼は?食べないつもりなの?〕
凌に言われ蒼空の店で食べると言うと…
〔瑠璃ちゃん俺で良かったら話を聞くよ家で何か?あったんでしょ?瑠璃ちゃん嘘つくの下手だから直ぐに解るよ…〕
凌に言われ観念した私は凌に出勤時の晧覬達の話をした。
凌も一瞬、顔色が変わったのを私は見逃さなかった。
凌も何で事務所に着替えが置いてあるのか?理由を知ってるんだ…
知らないのはやっぱり私だけなんだ…
そう思ったらなんだか気分が落ち込み…
凌に店の事は任せるから帰る…
そう言って私は店を出た。


