なんなんだ?
みんなしてそそくさ出て行くって?
やっぱり何か怪しくない?
『瑠璃?俺もぼちぼち行くから…』
そう言う晧覬に私は玄関まで見送りに行きみんなに行ってらっしゃい。と言って玄関の鍵を閉めた。
絶対に怪しい…
何だったの?
あの一瞬にして黙ったあの沈黙は?
私は母とお義母さんに店に行くからと言って支度を始めた。晧覬は凌と蒼空に任せたらいいと言ったけどそう言う訳にはいかなかった。
それに帰りに昴の所へ寄りたかったし…
昴なら事務所に何で予備のスーツをみんな持って行ってるのか?
知ってる筈…
私はそう思ったから昴に聞こうと思った
出掛ける準備をしてお昼ご飯は適当に食べてといい鞄と車のキーを持ち役所にも寄って帰って来るから遅く成る!
そう言って私は家を出た。
先に役所へ行ってそれから保健所で母子手帳を出して保健士さんの話を聞いて…
私の頭の中は母子手帳と会社の事。そして晧覬達の朝の態度が気掛かりだった。
役所に着き無事に手続きも終わり保健婦さんからの話も聞き終わり車に乗り店に向かった。
店に入ると…
〔瑠璃ちゃん!どうしたの一体?〕
凌が驚いてた。
無理も無いんだけどね…


