お義母さんが気にするのも無理はない…
私は達哉の婚約者だったんだから…
でも私は達哉が亡く成ったから晧覬を好きに成ったんじゃない…
達哉が生きてたら…
その時に晧覬と知り合ってたら…
私は達哉と晧覬の間で揺れてしまうだろうけど…
達哉を選ばずきっと晧覬を選んでたと思う…
とお義母さんに話した。
【達哉じゃ無くて晧覬を選んでた?】
お義母さんは驚いた顔をした。
確かに達哉の事があったから晧覬と知り合ったに過ぎない。
でも達哉が生きてたとしても晧覬に出逢ってたら私は間違いなく晧覬を選んでたと思う。
晧覬を達哉の兄じゃ無く一人の男として意識してたと思う…
晧覬が私の事を一番理解し一番解ってくれる存在に成ってた筈だから…
お義母さんに言うとお義母さんはもう何も言わなかった。
私はお義母さんにコーヒーを煎れて来ますね!と言い瑠璃を抱いたままキッチンへ歩いた。
コーヒーを煎れながら晧覬と達哉二人の事を考えた。
お義母さんが言う様に晧覬は達哉に似て来てた。
でも晧覬は無意識にやってる事なのであれが本来の晧覬だったんじゃ無いかな?
って私は思った。


