弁護士シリーズ作品第2弾! 『最強の弁護士軍団』





本来ならば社長である私が店に居てないとダメなんだけど…


晧覬にお留守番を言い渡された以上、言う事を聞いて無いと晧覬が怒ったら怖いからな…


はぁ~

やっぱりダメな私…

みんなに迷惑ばかり掛けてるよな…



犬の瑠璃を抱き締めながら思った。



瑠璃?

お前のご主人さんはなんであんなに優しいのかな?

仕事中の晧覬を余り知らないんだけど…

お前のご主人さんは優し過ぎるよね…


瑠璃に話し掛けてると…



【晧覬は瑠璃ちゃんだから優しく成れるんじゃ無いかしら?昔の晧覬はあんなに優しい顔をして無かったしあんなに人想いな子じゃ無かったから…】


お義母さんが話し掛けて来た。


【瑠璃ちゃんと結婚するまでの晧覬は人を寄せ付けない殆ど笑わない子だったわよ。今みたいに感情を表に出す事が無くてね。私も晧覬が何を考えて何を想ってるのか?正直、解らなかった…でも瑠璃ちゃんと結婚して晧覬は変わったわ…】


お義母さんは私に本当に有り難う。
そう付け足した。



【晧覬、瑠璃だけはずっと大切にしてたのよ。きっと瑠璃ちゃんだと思ってたからなのね。】


お義母さんは笑いながら言った。


だからって人の名前を普通動物には付け無いでしょ?


私は苦笑するしか無かった。