達哉が何を言ってるのか?

私には理解不能だった…



【瑠璃。瑠璃の事を誰よりも愛していたよ。でも俺は瑠璃を裏切ったんだ…。だから俺は罰が当たったんだ…瑠璃と言う婚約者が居ながら他の人に気が行ってしまったから…瑠璃?俺達はもう終わってしまったんだよ…瑠璃は兄貴と俺の分まで幸せに成って欲しい…。そして俺を忘れて兄貴だけを愛してずっと好きでいて欲しい…】


達哉が言った。



達哉?

私は達哉の元へ行きたい!

達哉だけの瑠璃で居たい!

達哉だけを…

達哉が側に居てくれれば私はそれだけでいい…


そう答えると…



【瑠璃?瑠璃は俺の居る場所に来ちゃダメなんだよ…。瑠璃はまだやらなきゃいけない事が沢山あるんだよ!それに新しく宿った命をこれから大切に育てて行かなくちゃダメなんだよ…。】


達哉はまた…

また…

新しく宿った命と言った。


新しく宿った命ってまさか…



【ようやく気が付いた?そうだよ!兄貴と瑠璃の赤ちゃんだよ…。もう瑠璃のお腹の中でスクスク育ってる命なんだよ!だから瑠璃は俺の側じゃ無くて兄貴の側に居なくちゃダメなんだよ!】


達哉が私のお腹に晧覬の子供が居る事を教えてくれた。