試合が始まった…
サーブ権は斗摩。
晧覬がリターンエースを取った。
晧覬…
格好よすぎる…
ギャラリーが五月蠅かった。
二人の力は互角…
後はテクニックと体力勝負…
体力には自信がある晧覬…
でも斗摩も…
食い入る様に打つボールを追い掛けまだまだ続いてる二人とも一歩も譲らないラリー…
二人とも凄い…
本当に目が離せ無かった…
意地と意地の張り合い…
私は思わず鳥肌がたった…
点を取られれば取り返し得点を増やしていく…
フルマッチだから…
本当に大変…
昴と琉偉も私の両サイドに座り無言で晧覬と斗摩の試合を観てた。
〔どっちも互角ってとこかな昴?〕
琉偉が昴に声を掛けると…
「あぁ。テクニックも互角後は体力勝負だな…」
昴は二人から目を離す事なく話した。
「どっちが勝つのか予想なんて出来ないゼ!斗摩の実力は本物だし晧覬も全国優勝者だからな…」
昴が言うと…
【斗摩はその全国で2位だったんで因縁対決ですね。】
鶩雨が私の後ろから声を掛けた。
なっ!
なっ!
なんと!!
チョー上手い筈だよ二人とも…


