もう…
のぼせそう…
私が立上がると一斉に視線を感じた。
もう視線なんか気にしてらんない!!
タオルが身体にくっつき張り付き身体のラインがしっかり解ってしまうけど気にしてなんかいられなかった。
あがらないと…
早く上がらないと…
ブッ倒れる!!
ここで倒れる訳にはいかない…
みんなが止まってじっと視線をこちらに向けてるのはチクチクするくらいに解ってたけど倒れるよりまだまし…
私は出口へと急いだ
『瑠璃?何処いくんだよ?まだ身体とか洗って無いだろ?』
晧覬の逃がしはしない!言葉に…
のぼせた…
そういい外に出た。
脱衣所でタオルを巻いたままペタンと座り込む私。
真っ赤に成ってる全身を観て…
晧覬は悪魔だ!!
そう思った。
どれくらい座り込んでたのか?
みんながあがって来た。
私は一体どうしていいか?解らず…
扉が開いた瞬間、両手で顔を覆い何もみえない様にした。
「瑠璃ちゃん?大丈夫?」
昴の優しい言葉に頷く私。
でも顔は手で覆ったまま…
観えない聞こえない様にするのが精一杯だった。


